ヒーロー達の物語
HISTORY OF HEROES

どんどん人が離れていく企業からの脱出 “孤独”や“不安”を克服し、心穏やかに

株式会社ヴァリアント
現)和田食品株式会社

代表取締役社長 和田 雅英

ようやく信頼する部下ができた!

私のせいで、優秀な方がみんな辞めていっちゃったので、私には信頼する部下がいませんでした。
でも、信頼する部下が2人できたんです。

まず、2008年に、ある人の紹介で優秀な人が入ってきました。矢部明氏(やべっち)です。
でも、なかなか社内になじめないようだったので、2010年からワールドユーで学んでもらうことにしました。矢部氏は「言われたから行った」という感じで、最初の2年間は、昔の私といっしょで、寝てるだけ、文句言っているだけでした。

2012年からは私も一緒に学ぶようにしました。私のあらゆる所を見てもらうようにしたんです。矢部氏もようやく学び続けてきたことが、耳に入り始めるようになり、お互いに本音で向き合えるような関係に徐々になっていきました。

決定的だったのは、2013年のワールドユーでの登山研修です。
一緒に屋久島の太忠岳という山を登ったのですが、やべっちは体力があまりないから、私は守護神のように彼にひっついて、声をかけながら、見守りつつ登ったんです。
 
まず、同じ体験をすることによって、親近感が増しました。太忠岳は下から見ると険しい山だけど、上に登ったときは屋久島のすべてが見えるんですよね。頂上に至ったとき、そこから見る景色はほんとに素晴らしく、2人で涙を流して喜びました。
自分たちの未来に向けての希望が広がった感じです。

また、やべっちの方は、「ほんとに僕は社長に大切にされているだな」と感じたそうです。
そこから、「この人と一緒にやりたい」「この会社に貢献したい」という考えが生まれ、全力で頑張ってくれるようになりました。

それからは、お互いに何でも本音で話すようになり、上司・部下という関係ではなく、大切な同志、仲間として向き合うようになりました。

さらに、学びの成果によって私の出すエネルギーがよくなってきたからだと思うのですが、パチンコ大手で部長を務めていた人が入ってきてくれました。東本隆志氏です。
彼は、ズバズバ本音でしゃべってくれるんです。

こうして信頼できる2人の部下ができたことで、社内の雰囲気がだいぶ変わっていきました。私と社員との間に入って、クッション材の役目を果たしてくれたんです。
そうすると、今まで見えていなかった社員の本音が分かったり、私が言ったことに対する誤解を解いてくれたりして、ようやく社内の風通しがよくなってきました。

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