すべてのことには意味がある
ワールドユーでは、屋久島のモッチョム岳に登る、というチームビルディング合宿があります。私は何度も参加しているのですが、ある年、合宿の直前にギックリ腰になってしまったことがあったんです。
その状態のまま登山したのですが、これがまた、貴重な体験となりました。
一緒に登った仲間たちが、荷物を持ってくれたり、声をかけてくれたりしてくれました。そのとき、「助けてくれる仲間の愛情って素晴らしいな」「これがチームワークなんだな」と実感しました。
また、今まで人に弱みを見せないようにしてきたけど、それを見た相手にとっては助けることができたりして、むしろ嬉しいことなんだな、っていうことが初めて分かったんです。
「そんなことすら気付いてなかったのか」と自分に呆れる一方で、仲間に頼ることができる自分にもビックリしました。
そして、このことが頼れるんだったら、日頃の仕事の中で、「私がしなければならない」と思っていたことが、「もしかしたら、自分でやらなくてもいいのかもしれない」と思うようになったんです。
「これやってみてくれない?」と渡せたら、その人の経験値が上がりますよね。もし出来なくても叱るんじゃなくって、何度でも挑戦して成功できたら、素晴らしいことじゃないですか。
それからは、色々なことを人に任せることが出来る様になりました。
そんな自分と出会えたことは奇跡だと思っています。
合宿前に体を壊して、弱い自分になっていなかったら、その気付きはなかったはずです。
あの体験は、あのタイミングであの状況でしか生まれなかったんです。
すべてのこのとには意味がある このことを実感しました。
このようなこともあり、私はワールドユーで10年近く学び続けています。
自分らしく正直に生きる
私が何年も学び続けているのは何故かというと、同じ研修を受けたとしても、例えば1年前の自分と今の自分とでは感じ方がまるで違うからです。
学び続けることによって、心が磨かれ、成長していく訳ですから、気付きの質も上がってきます。
内省内観をしても、「そもそもこのことがあったな」と新たな発見があり、それをまた1つずつ解決していきます。
そうすると、道に落ちていたゴミがまたなくなるので、さらに綺麗な道を歩ける様になります。気持ちよーく人生を歩めるんです。
このような学びの機会を得て、色々なことに気付き、自分自身の心や自分の人生を変えることが出来た私はとてもラッキーだと思っています。
こんなに自分らしく正直に生きることが出来るとは思っていませんでした。
ご縁がなく直観も働かず、ワールドユーに来ていなかったら、「仕事のためだけに生きる」という、つまらない人生を送っていたと自信を持って言えます。
あのままやっていたとしたら、今のように「自分の人生があって、その一部が仕事」という形にはなってなかったと思いますね。
今こうやって笑顔で、仲間たちと一緒に、どういう状況にあっても自分自身で居続けることができるのは、ワールドユーと、諦めずに関わり続けて頂いた仲間達に感謝しかありません。
かかわりのある人たちすべてが幸せに
私はこれまで、自分の人生や会社、社会をより良くしていくための考え方や物の見方、一人でも多くの人を幸せにすべきであり、貢献とはどういうことかを学んできました。
その学びを通して、新たに掲げた私のビジョンの一つが、“ご縁のある人たちが幸せで笑顔あふれる世界をつくること”です。
身近なところでは、私と会った人たちが元気になったり、希望がみえるような場にしたり…。私が訪問したら、「なんか元気なかったけど、元気になったよ」と言ってもらえるような、そんな自分であり、会社でありたいなと思っています。
そして広い意味では、世界中の人たちが一つの家族のように繋がりを持ち、人種や言語の違いを乗り越えて家族のような愛情があふれる世界、お互いがお互いのことを思いやりをもって支え合い、貢献し合えるような世界を目指し、自分の出来ることから始めていきたい。
このことを胸に、未来に向かって一歩一歩力強く、自分らしく生きていこうと決意を固めています。