ヒーロー達の物語
HISTORY OF HEROES

仕事も含めて、自分らしい
人生を歩めるようになった

愛和食品株式会社

代表取締役 早川 恭彦

 

社員を自然に愛せるように

 

私は、「会社を家族のようにしていく」というミッションを打ち上げていました。だから、社員に対して「みんなうちの家族だからね」と常日頃から言っていたんです。ミッションに合わせた計画の一つとして、こうやって言うことがPR活動として必要でしたから。

 

でも、学んでいくうちに、「社員を愛してると言っているけど、本当はそうできない自分がいる」、「全員を愛することはできないから、一部の幹部だけとこうしていこう、あとは関係ない」と思っている自分に気付いてしまったんです。
また、社員を差別して愛していることにも気付きました。「この人は好みだから9割信頼している」「この人の信頼度は3割」とか…。

 

それに気付いたあとは、仕事が出来る、出来ないに関係なく、社員全員に対して愛情をかけられるようになりました。全員に出来ることをやっていこうと、自分の方針を変えたんです。

 

こうして自分の心が変わると、心がけなくても自然と出来てしまうのが、この学びのすごさですね。

 

 

会社に行っても、自分の心がそういう風になっているから、差別しないし、言動についても気持ちがこもっていく。
例えば、「〇〇さん、そういえばこないだこういうことを言ってたけど、困ってるんだったら、俺、何かか出来ることない?」と、今まで言えなかったことが自然と出てくる。
最初は彼らの方も戸惑いますよね。「この間、このことで叱ってたのに、社長、急にどうしちゃったんだろう?」と。
でも、そういったことを何回も続けてくと、いつの間にか「これ社長に言ってみようかな」という社員も出てきて、会社全体の雰囲気もドンドン良くなっていきました。

 

社員食堂を開設したのも、「社員全員に愛情をかけよう」という気持ちの表れの1つです。社員の健康をサポートするために、栄養のある食事をとってもらおうと思ったんです。

 

学びの成果は、事業にも反映していきます。

 

社会貢献事業を始動

 

2012年に、社会貢献事業である“カナカツ”を始めたのですが、それもワールドユーで学んだ成果の1つといえます。ビジョンを具現化したのです。

 

“カナカツ” は、学童や「心の電話」、国際交流ラウンジなどを集結させた、青少年をサポートするための、横浜市との共同プロジェクトです。
5階建ての社屋が残る創業地につくったのですが、創業地は聖地みないなところですから、どのように活用するかを考えたとき、そこで商売をするのではなく、地元に恩返しできるような事業をしたかったのです。
閉塞感のある時代、災害などが起こったら一番犠牲になるのは子供達です。ですから、子供達を守り、地元に愛されるような場所をつくろうと思いました。

 

 

子供達が気軽に集える居場所として、毎日、小学生や中学生・高校生が放課後に訪れ、本を読んだり、勉強したり、仲間とボードゲームを楽しんだりしています。地域団体の活動場所としても機能しています。

 

この事業については、当社をモデルとして、横浜市から神奈川県、そして全国へと普及させることができないかと模索しているところです。

 

ヒーロー達の物語一覧を見る >