鈴木茂氏は、STSさんに最初はアルバイトとして入られた後、正社員となり、当時の社長の二の腕として現在の会社の基礎を築き上げられました。
会社の規模が大きくなるにつれ、これまでのやり方では通用しないと思っていたところ、二代目社長の強引な勧めもあってワールドユーで学ばれるようになりました。
内省内観を終えた今、心が軽くなられたそうで、以前とは見違えるほど、表情もにこやかになられました。
どのような心の変化があったのでしょうか。
アルバイトから社員、そして常務へ
千葉の高校を卒業後、東京に引っ越しました。特に目的はなかったのですが、音楽でもやろうかな、と思っていました。最初は居酒屋とかでアルバイトをしていたのですが、STSにアルバイトの作業員として入りました。
21歳で結婚することになったとき、きちんと就職しなければなと思い、当時の先輩にすすめられたこともあってSTSの正社員となりました。当時の社長が、とても魅力的だったことも理由の一つです。
当時は、ずっとSTSにいるつもりはもちろんなく、「一度、社会人になってみようかな」ぐらいの軽い気持ちだったのです。ところが、そのままずっとお世話になり、今年で社歴20年になります。
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「当時の社長(左)がとても魅力的だった。」
入社当時は現場担当だったのですが、社員が3人ぐらいしかおらず、年齢も私よりだいぶ上の方たちだったので、いろいろなことを覚えさせていただきました。社長に営業にも連れて行ってもらったりして…。
20歳代前半で、お客さまとの打ち合わせも任されるようになり、新しい案件が来ると立ち上げからかかわるなど、いつの間にか営業がメインになっていきました。その後は、社長のもと、会社のスケジュール管理など多くのことを任されるようになりました。社長とはタイプが似ているので、社長にはすごく大事にしてもらっていたのです。
28歳ごろには上が誰もいなくなり、その頃から、ずっと社長の次が私、というような立場になりました。
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「38歳で会社のすべての業務をまかせられる。」
もともとSTSは、当時の社長が芝居をしながら都合よく働けるように始めた会社で、そもそも会社という感じではありませんでした。社長が芝居に没頭していたので、私がやらざるを得なかったのです。「任せたぞ」という感じで。
そして、38歳で常務となり、会社のほぼ全面を担う形になりました。現場の管理、作業もやりつつ、採用、給与関係、営業、研修などとにかく全部をやっていました。
やりがいはありましたね。「お前が社長か」とも言われるほど、すべて私の思う通りに会社を動かしてきた、みたいな感じがあるので。
こうしてがむしゃらにやってきたわけですが、次第に、これまでのやり方ではうまくいかないのではないかと、思うようになりました。大きな取引が入ってきて仕事が増え、それにともない従業員が急激に増えたりして、会社の規模が大きくなってきたからです。
特に大きな問題があったわけではないのですが、自分がやり方を変えたり、見方を変えたりしていかないと、みんなが辛くなるだろうな、変わらないといけないのだろうな、と思うようになりました。そのころ、ワールドユーとの出会いがありました。