ヒーロー達の物語
HISTORY OF HEROES

人と真剣に向き合う時、世界が変わり始めた!

株式会社S.T.S

専務取締役 平井 迅

S.T.Sさんは、もともとは平井迅氏のお父様である社長が劇団員の方を集めてつくられた会社です。
平成2年創業で、来年30周年を迎えられるのですが、それと同時に、社長に就任される平井迅氏。
28歳のときにS.T.Sの正社員になられてから、さまざまな葛藤や苦悩があったそうです。
しかし、現在はそれを乗り越え、さらなる飛躍に向けて邁進なさっています。

社風は自由、ただし社会常識がない

社長である私の父は、劇団を主宰してずっと役者をやっていて、私が中学生になるまで、今の会社のような清掃会社でアルバイトしながら生計を立てていたんです。
アルバイトをしながら、役者をし、子供が2人いて…という感じですね。

そして、父はあるとき、自分で同じ様な会社を起業したのです。
周りに食べられない役者がいっぱいいますから、その人たちを雇って…。

だから、社内には「夢を追いかける人を応援したい」というスタンスがずっと根付いているんです。例えば3ヶ月休んでてもまた同じ給与体系から戻れる、アルバイトでもボーナスがあったりするという形が今でも続いています。

けれど、そういういい面が残っている反面、社会人生活の経験がない社員もいっぱいいますから、普通の会社にある“常識”というものがあまりないまま、きちゃったんですね。
例えば、電話の対応の仕方や名刺の渡し方とか、何にも常識がない、自由すぎるから一般論が通用しない、という感じで…。

受注すればするほど、社内で孤立する?

私は高校時代バンドをやっていてそれを続けたかったので、卒業後は、アルバイトをしていました。父の会社だったり、他のところだったり、転々と…。
なんせ、当社はいつ戻ってもいい会社なので…(笑)。

そして、28歳のとき結婚したのですが、それをきっかけに当社に正社員として入社しました。その当時は、営業部というものはなくて、社長と常務の2人が営業を担当していました。そんななかで、「営業をやれ」と言われたんです。

何も教えてもらえず、いきなりお客さんを訪問したので、最初は営業に苦労しました。けど必死にやっていくと、何とかなるものなんですよね。もちろん苦労は様々あったのですが、楽天家なので営業は難なく乗り越えられました。

2年目以降も、毎年のように売上げが伸びていき、ようやく自分の立ち位置ができて、営業の面白さも感じるようになりました。その後、営業部長となり、私一人しかいない営業部でずっと営業を続けていたんです。

営業自体は順調でしたし、会社への貢献という面でも、高く評価されるべき内容でした。ただ社内では次第に、孤立するようになっていったのです。なぜかというと、私が仕事を取ってきても、社内でやる人がいなかったからです。

常務の方は、注文を取ってきたら自分のチームでやります。注文が仕事に繋がりますから、そこには一体感が生まれます。私の方はというと、注文を取ってきても、仕事は協力会社さんにお願いすることになります。

せっかく仕事があるのに、社内ではできない。会社の業績を良くしようと、注文を取ってくるのに、それが成果として実感できない。こんなことで本当に良いのだろうか、と考え始めてしまいました。

「私は一人ぼっちだ・・・」

頑張れば頑張るほど、社内で孤立してしまう。これは本当に辛かったですね。

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