ヒーロー達の物語
HISTORY OF HEROES

葛藤や思い込みを解き放ち 使命やビジョンに向かい加速していく未来へ

株式会社ラピュタ

代表取締役社長 高橋 省三

1番になるために、ひたすら楽しく仕事に全力を傾けていた

愛和食品株式会社の執行役員であり、現在は子会社である株式会社ラピュタの社長を務める髙橋氏。現社長である早川恭彦氏の1年前に中途採用で入社し、先代と現社長から厚い信頼を置かれながら、25年にわたり同社を支えてきました。

仕事で認められたいという想いは人一倍強く“営業で1番になる”と決めて仕事に打ち込む毎日。1番を取れなかった時は“なぜ1番にならなかったのか?”を常に考えていたと言います。

出世は早く、入社3年目で係長、4年目で課長と、昇進していきました。

「業績をあげて、上にあがることが第一の目標でした。“負けたら終わり”という信念で動いていましたね。当時は、結婚して2年目くらい。専業主婦になった女房に“お前を一生幸せにしてやる”と言ったことも、モチベーションとなっていました。

一番嬉しかったのは20代で係長になった時。誰も年下の私の言うことをきいてくれず、泣いてばかりいましたが、あるのは楽しさだけでした。問題もたくさん発生し、苦しいことも多かったですが、自分がやれば何とかなるだろうと思っていましたし、やりがいがありました」

お客様に「ありがとう」と感謝されたり、さまざまな提案をする中でお客様を紹介してもらったり。朝から晩まで働いても苦になりませんでした。

その分、部下は大変だったと思います。私が2日、3日と徹夜をするので、部下もそれに付き合ってくれていました」

入社して17、8年は、ただただ仕事がたのしく、途切れることなく全力で仕事に情熱を注ぎ続けてきました。

板挟みや葛藤、プレッシャーが積み重なり退職も考えた

そんな髙橋氏が“会社を辞めたい”という思いを抱くようになっていきます。

会長と社長からの絶大なる信頼があるからこそ、2人の間に挟まれることが多かったことが原因でした。

「営業の大半を見ていたのが自分だったこともあり、会長と社長は直接話すよりも、僕を介すことが多かったように思います。会長には会長の考え方があり、社長にも社長の考え方があり、それぞれやり方が違います。

ある時、社長に行くように言われた研修に、会長からは“行くな”と言われたことがありました。“行くな”と言われたので、行かないでいると、今度は社長から“なんで行かなかったんだ”と言われます。“会長に行くなと言われたからです”と答えたら“会長には言っておくから、明日は行ってこい”と言われ、会長も承知しているならと、翌日は行くと、次は会長から“なんで行ったんだ”と言われる。そんなやりとりに疲れてしまったんです。

さらに“業績を上げないといけない”という思いが常にあったので、社長が業績にどれくらい影響しているのかという部分をもどかしく感じることもありました。社長自身は多くのお客様との交流を通して貢献をしているという感覚がある一方で、それは数字上では明確に分からなかったので。

また取引がなくなったり、少なくなったりすると、責任を問われ、ストレスが溜まっていきました。

そういう積み重ねで、日常的にイライラしていました。お酒の量も増えていきました。

【トラウマや自分を制限していた枠を乗り越えることができた屋久島研修】

ワールドユーアカデミーの研修に参加したのはちょうどその頃。はじめは疲れきっていて、寝るために来ているような状態でした。そんな中でも仕事から一旦離れて、利害関係がない人たちと話す時間が楽しかった。

「一緒に研修を受けていた方たちから“覚えてないの?”とよく言われるのですが、当時“僕はもう辞めるので、関係ありません”と言っていたそうです。“今でもいるじゃないか”と笑い話になっていますが。

第一印象は“なんで、みんなそんなに明るいのかな”と思いました。みなさんが醸し出している雰囲気が明るかった。

最初に言われたのは“もっと寝なさい”ということでした。今なら、病気になる人は寝ていない人が多いと知っていますが、当時は何を言っているのか分かりませんでした。音楽や自然に触れることを重視していることなど、今だと受け入れられることも、当時は信じられなかったです。

“あなたたちの使命は何?”と問われても、そんなことを考えたこともありませんでしたが、確かにこの世に生まれてきたのだから、何かしらの使命があるはずだよな、と思いました。そこから少しずつ変わっていったんです」

3年前に屋久島で初めての内省内観に取り組んだ高橋氏は、幼い頃の自分自身の思い込みに向き合い「やられる前にやる」「弱いとやられてしまう」という信念を作り上げていたことに気付きます。攻撃的な自分がここからきていたことを発見するとともに、信念を書き換え、心が楽になったと言います。

「トラウマが解消したとき“これはすごい。もっと真剣にやっていこう”と思いました」

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