「まず、私が最初にしたことは、スタッフに謝ることでした。今までやって当たり前と思って感謝を伝えてこなかったこと、そして、スタッフを信頼することができず、仕事を任せることができなかったことを謝りました。さらに、自分からスタッフに話しかけ、仕事以外の話もできるような関係になる努力をしました。
そしてこれからは、お客様一人ひとりを大切にしていきたいので、手を貸して欲しいと伝えていきました。」一人ひとりと顔を突き合わせて語りはじめた矢部氏。
そして新店の起ち上げを任された矢部氏はこの店舗を知名度の高い店にしていきたい、地域に貢献していきたいこと、働いていることに誇りを持てるお店にしたいとコンセプトを伝え、そのためにはどうしたらいいか?とスタッフに語りかけ、知恵を出してもらうために走り回ったと言います。
地域貢献するためには何をするべきかとアイディアを募りはじめると、「今度、始まるお祭りに何か出し物とかできないかな」、「地域にあるお店にウチの会員カードを見せると特典があるといいよね」などスタッフから続々と声が挙がったといいます。
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「働いていることに誇りを持てるお店をつくろう」 -
「みんなで力を合わせよう。0to1の取り組みがはじまった」 -
自分達の地域を大切にしよう!自主的にはじめた清掃活動。
「まずは月に1回社員、キャストで地域の清掃活動を始めました。お祭りでは、神輿を担いだり食事ができる休憩スペースの用意、かき氷を出店するなどお祭りを盛り上げた結果、商工会の方から『また来年も頼むな』、『これから懇親会があるけど参加してくれ』などの声を頂くようになり、今でもお祭りには参加させて頂いています。」と嬉しそうに語る矢部氏。
そんな最中、一人のスタッフから「お昼になるとお客様がご飯を食べに行ってしまうので用意できないかな」、「朝早くから寒い中並んでいるお客様に何とかできないかな」と声が挙がったと言います。
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お客様や地域の為にもっともっと出来ることはないかな? チームがどんどん一つになっていく。
その時あるハンバーガーショップが売上低迷に苦しんでいることをふと思い出したと言います。地域にもそのハンバーガーショップがある。
そこからハンバーガーを購入すればお店にも貢献できるだろう。
そのハンバーガーを無料でお客様にお配りすれば喜ばれるし席を離れなく遊技していただけることで自店にも売上の貢献があると考えた矢部氏はすぐさま行動に。
ある特定の日には200~300個のハンバーガーを購入し配布しました。
「ハンバーガーだけではなく、他にも近くのお弁当屋さんにおにぎりを注文し配布するなど多くの地域のお店に貢献できるよう対応した結果、徐々にお客様が増え始め、朝早く並んでいるお客様に何かサポートが出来ないか?と悩んでいた私達に朗報が届いたのです。」
なんと、ハンバーガーショップから『コーヒーを販売させてもらえませんか』、お弁当屋さんから『豚汁を販売させてもらえませんか』と相手から声が掛かったのです。
「もちろん即OK!私達の悩みは解決されました。」
さらに立ちながらコーヒーを飲んで長い時間待っているのは大変と思い、丸イスを30個用意してお客様が座って待てるようにした結果、なんとイスの数は30個から50個、80個、100個、150個と増えていくことに。
このような他店にはない試みを取り入れたことでお客様の満足度も上がり、評判を呼び、県外からの来店者も増えてきました。
お客様が喜んでくださった結果として当社の売り上げが上がり、そして地域のお店の利益にもなるという三方よしが実現しました。」
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「評判は県外まで。開店前に続々と人が集まるように」
店の前に並べば並ぶほど、スタッフのモチベーションが上がっていきました。今でもこの店舗は社内でも一番コミュニケーションがとれているお店と言われています。」