ヒーロー達の物語
HISTORY OF HEROES

人と真剣に向き合う時、世界が変わり始めた!

株式会社S.T.S

代表取締役 平井 迅

 

さらに深まる、社長・常務との溝

 

そんななか、私の方は利益がかなり出ているはずなのに、会社全体では利益が出ていないという状況に陥りました。
私の方は外注に出すので利益がシンプルに出ますよね。だけど、常務の方は利益があまり出ないので、そっちに利益を回すという形になっていたのです。
この常務というのは、私より1歳下で、22歳のときに正社員になり、社長に丁稚奉公のように仕え、当社の10期目~20期目を革新的に変えていってくれた人です。
そんなことから、社長も息子のようにかわいがっていて、私との親子関係よりも絆が深い感じですね。2人はタイプが似ているんです。守って石橋をコツコツ叩いて渡るタイプ。
私と常務は仲が悪いわけではないんだけど、考え方とやり方が違うから、対立する形になってしまうんです。「会社をよくしたい」という方向は同じなんですが…。

 

社長や常務は、売り上げ重視主義。
でも、私は利益重視主義。そうしないと次のステップに行けないですよね。
まず、そこに考え方の大きな違いがありました。

 

そして何よりも、社長や常務は、昔からの料金体系を変えようとしないんです。
「みんなの給料は上げているんだから、料金を上げないのはおかしくないですか」「だから利益が下がってるんですよね」って私が言っても、社長や常務は「この金額でいいんだ」って言うんです。
ちゃんと取引先と交渉して、利益が出るようにすべきなのに、そういうところに目が回っていかない。

 

私がちょっと高い金額で仕事を取ってくると、「それは取りすぎだよ」とさんざん責められる。その利益がないと会社が回っていかないのに…。
自分の中で想いがうまく分かってもらえない、という思い込みがどんどん膨らんでしまい、そこらへんから、社長や常務との間に大きなひずみというか溝ができました。

 

また、そのことについて相談する人や理解してくれる人が私の周りにいなかったんです。
社内には、私が入れた社員が何人もいるのですが、全部、常務の部下になってしまっていたので、話をしても「そうだよね、大変だよね。だけど、ボクの口からは言えない」というような感じで…。
「なんでわかんないんだろうな、話しても全然伝わらない」と、さらに孤立感も高まっていました。

 

ただ、そのときは、それほど大きな問題とは思っていなかったんです。
今、思えばかなりのストレスだったはずなのですが…。

 

その当時は、利益を確保する人たちとか、そういう世界を知らなかったので、
「うちの会社はこういう会社なんだな」「まあ、しょうがないか」と。
自分ではどうすることもできないから、とりあえず、自分は利益を出るように頑張るしかないか、と考えていました。

 

好転のきっかけはあるも、孤立感はさらに深まる

 

ワールドユーアカデミーの会員である株式会社アイムの山口哲社長が、もともと私と同じバンドメンバーで18歳のころから知り合いだったんですね。
 
ある日、山口氏が「今度研修あるから来て」と言ってくれたので、「誘ってくれたから、行かなきゃいかんか。とりあえず聞いてみよう」ということで行ったんです。
だけど、その当時の自分が抱えている問題とワールドユーの関連性がきちんと理解できず、「大事なことなんかもしれないけど、ちょっといいや」「まだ、そこまで踏み込めないな」と思い、お断りしたんです。

 

その1年後ぐらいに、もう1回タイミングがあって山口氏が誘ってくれたんです。
ちょうど、“溝”に気づいていた状態のときで、山口氏が「ここだったら、経営者のことを理解してくれたり、会社をよくする仕組みを教えてくれたりしてくれるよ」と言ってくれたので、「そうなんだ、とりあえずやってみよう」と思って会員になることにしたのです。

 

 

本来は経営者クラスの方に入るべきだったんですけど、最初は幹部クラスの方に入りました。優秀な幹部さんの中にまじって、様々なことを学びました。

 

でも、その1年間は、自分としては真剣に学んでいるつもりだったんですが、はたから見たら、「この人は遊びに来てるんじゃないかな」と思われるほど、真面目さとか謙虚さとかが見えない人だったんじゃないかな…と思います。

 

ある意味、非常識な会社に所属しているものですから、自分自身にあまりルールがない。
だから、まず、きちんとセミナーに行けない、例えば、遅刻したりとか…。
その当時は現場に行く機会も多く、セミナーの日の朝、アルバイトが休んだため、急遽現場に行かなくてはならなくなった、といった諸事情があったりしたんですけどね。
だけど、そんなことは、周りにしたら言い訳にしか聞こえないわけです。
今からすると、自分自身に甘かったな、と思っています。

 

 

そして、社内では、ワールドユーで学んだことを言葉で伝えようとするんだけど、それがうまく伝わらない、という状況が続きました。

 

例えば、コミュニケーションを学んだとき、「お互いよく理解することができれば、気持ちがよくなったり、楽しくなったりする。そうすると、好循環になるから、きっと会社がよくなるんだろうな」と思い、一生懸命コミュニケーションを取ろうとしました。
でも「言ってることはわかるんだけど、そういうことってできる人とできない人がいるからね」「人それぞれだよね」と否定的な話で終わってしまう。
 
何かやろうとしても「そうは言ってもそんなうまくいかないでしょう」「また、変なことを言ってるよ」と言われ、一対全員という感じがあったんです。
言ってもわかってくれない、浸透しない、誰も認めてくれない…一人でずっと戦っていた感じですね。

 

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