ヒーロー達の物語
HISTORY OF HEROES

創業122年激変の波を乗りこなす
4代目兄弟の奇跡

京橋白木株式会社

代表取締役 竹下 茂雄

 

先日、そんな変化を象徴する嬉しいエピソードが2つあったそうです。
一つは、以前はプライベートの話を一切しなかった竹下社長が3人目の子供が生まれた事を、とても自然に社内で報告していました。

 

今までになかった嬉しい変化でした。
そして社員からは出産祝いとして、サプライズプレゼントが。
気が付けば社長と社員があたたかく交流する社内へと変化していました。

 

 

もう一つのエピソードは、竹下社長にとって大切なビジネスパートナーであり、公私共に一番仲の良かった恩師の先輩経営者が53歳の若さで急逝された時のこと。
その方の営業研修では多くの社員がお世話になっていました。

 

社長は朝礼で泣きながら「苦しいけれど、やっていかなければいけない。恩師の方の会社も大変になるからサポートしてくれないか」と、社員に伝えたそうです。葬儀は休日だったにもかかわらず、「ぜひ手伝います。手伝えることは何でもします。」と、何人もの社員が駆けつけてくれました。

 

 

「そんなことをしてくれるんだと嬉しくて。社員を信頼し、弱音を吐けるようになったことで、本当に気持ちが楽になりました」と竹下社長。

 

自分の駄目なところも少しずつさらけ出すことができるようになり、今では社員も「しょうがないな、やってやるか」と助けてくれるようになるまでに変わりました。

 

それが自然体で出来るようになったのはワールドユーアカデミーの統合ワークという内省内観合宿を終えてからだったそうです。

 

 

「子供の頃から親父を見てきて、“経営者は自分の人生を犠牲にして孤独に耐えなければいけない“という父親の世界観に支配されてしまっていました。経営者はそのようにしか生きられないと思い込んでいたのです。だから自分がなかった。当時は次から次へとコンサルの話やMBAで学んだ事を、自分の考えのように「こうするぞ!」と言っていましたが、自分の言葉ではなかったから伝わらないし、自分の言葉でないからこそ、ひどいことを言ってしまったこともありました。その後に残るのは、辛い気持ちでした。

 

なぜ自分の気持ちを言えないのか?
なぜ社員を信じられないのか?
それにちゃんと向き合えたのが内省内観です。

 

そこで、自分の過去を自分の力で再定義し“社員を信じていいんだ、弱みを見せてもいいんだ”と人を信じられるようになりました」

 

 

内省内観は弟の竹下専務も真摯に取り組み長年の兄に対する負の感情を手放すことが出来たそうです。
「5歳くらいの頃から、両親の兄に対する期待を横目に兄への妬み、僻み、憎しみを抱えてきました。

 

もちろん、両親は兄と私と一緒に会社を継がせるつもりだったと思いますし、贔屓するなど、そんなつもりではなかったと大人になり父親になった今では思えますが、何もわからない子供の頃は、兄は“長男だから将来は社長にする”という想いで両親に、特別大切に育てられたと思い込み、兄に対する負の感情をずっと持っていました。

 

しかし“本当に自分の考えが全てだろうか・・・”と内省内観を通して真剣に自分と向き合い、両親がどれぐらい自分達兄弟を大切に育ててくれたのかその深い愛情に気づいたことで、負の感情がスッとなくなっていきました。もしこれを持ち続けていたら、兄に対して、ずっとモヤモヤしていたかもしれません。」

 

 

竹下専務は晴れやかな表情で語ります。
「今は自分がどうありたいか、どんな会社にしたいかが明確になってきて、自分が思ったことも自分の言葉で気持ちを込めて言えるようになり、社員に対しても話が伝えやすくなったと感じています。ただ会社をよくする、売り上げを伸ばすというのではなく、会社を良くしていくのは何のためなのか?売り上げを伸ばす目的は何か?という視点で伝えています」

 

自分の言葉を得た、と感じているのは竹下社長も同じ。
「今までは、ちゃんと心と体が一致した言葉を話していなかったから信用されなかった。“みんなでやるぞ!売り上げを上げるぞ!”と言っても、本音は“数字の為だけに会社経営をしたくない。何かを犠牲に生きたいわけじゃない“と思っていました。心と言葉と身体がバラバラだから、相手にも伝わりませんでした。今は、心と体を一致させた言葉をしっかりと伝えることが出来る。心と体が一致したビジョンを繰り返し話していると、“どうやらこの人本当のこといっているぞ信頼してもいいんだ”と、少しずつ社内に伝播していき、場が開いていくような感覚があります」

 

自分の会社が大好きと言えるようになった今、竹下社長は「やっぱり自分の居場所はここだったんだ」と思うのと同時に、社員に感謝する気持ちが溢れて来るようになりました。

 

 

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