ヒーロー達の物語
HISTORY OF HEROES

人の繋がりが希薄な時代だからこそ 信頼と愛情の絆を職場からお客様へ、社会へ広げていきたい

愛和食品株式会社

執行役員 小松 昌弘

新体制への戸惑いと葛藤の日々

その背景には、営業部門と管理部門との間の軋轢もありました。
会社の規模が拡大する中で、即戦力として管理系のメンバーが入社したことがきっかけでした。

「今でこそ生産性にシフトしていますが、もともと私たちは時間や労力を掛けて頑張ってきたメンバーなので、効率とか生産性に、最初はあまりピンときませんでしたし。
また、そういった自分たちの非効率なやり方を否定された時に、私が強く抱いたのは“仲間を守らなければいけない”という気持ちでした。

最初は、その気持ちを言葉に出すこともあったのですが、言ったとしても、また違う風に伝わっていくので、ある時から“もう言うのはやめよう、シャッターを閉めておけばいい”と思うようになり、そこから、私の心が無くなっていった気がします。
“とにかく仕事だけ、ちゃんとやっておけばそれでいい”と思うようになりました。」

それに加えて、予想外の先代の他界により社長に就任した早川氏の経営に対する戸惑いもありました。

「社長からすると、効率や生産性、数字の強さは僕たちに足りないところだったりするので、社長がその意見を尊重すると、社長の求めるものが急に変わったようにも感じられて、今までいたメンバーの中で不安がどんどん広がっていきました。
そんな彼らを見ているのも苦しかったです。
また、そんな中でも、私は社長と近い関係でしたので、そうすると今度は、仲間から“お前はどうせ社長と仲がいい”“お前は社長に特別可愛がられている”と言われたりする。
そのうちに、社長に対しても距離をおくようになり“必要があったら話すけれど、必要以上には話さない”というスタンスに変わっていきました。」

気付けば、あれだけ楽しかった仕事に、いつの間にかまったく面白味を感じられなくなってしまいました。

社内では葛藤の日々を送りながらも、お客様には常に恵まれ、信頼関係を築いてきた小松氏。

ある時、取引先の会長さんから「お前、うちに来いよ」と声をかけられます。
「お前1人くらい食わしていくくらい、うちは余裕だから。いつでも来いよ。なんかあったら言えよ。」と。

その時は
“何故、急にそんなこと言われたのか?”
“自分が何も言わなくても、何かが伝わってしまっていたのだろうか?”
と反省するとともに、
“会社を辞めようか”という気持ちが頭をよぎることもあったそうです。

「後になって、その方たちから“あの時、すごく疲れてたもんね”、“辛そうだったもんね”と言われました。誰から見ても疲弊しきっていたのだと思います。」

最初は疲弊した心身を休ませるためだけに研修へ

ワールドユーアカデミーを訪れたのは、ちょうどそんな時でした。

今から7年前、会社から言われて研修に参加した時の小松氏は疲れ切っていて、心を開かず、研修ルームにも入らなかったそうです。

「最初2年くらいは、身体を休めに来ていただけでした。会社が研修費を出して、行かせてくれているのに、勿体ないし、すごく不純なのですが、私にとっては1ヶ月のうち2日間、何もしないでも許してもらえる日でした。“ああ、僕はここで2日間休んでいいんだ”という感覚。

内容も初めはまったく理解できませんでした。
トレーナーからも研修の話は一切されず「あなたはとにかく早く寝なさい」と言われ、訳がわかりませんでした。

今ならわかるのですが、まずは人間らしさを取り戻すことが私には必要だったのです。
当時の私は分離してしまっている状態。
自分の本心と、言っていることが一致せず、仮面をつけて、その場の事を収めようとをしているだけでした。」

そんな中、少しずつ、機械のようになってしまった自分に血が巡り、変化があらわれたのは屋久島での研修でした。

ここにいると、みんなが楽しそうにしている。
ここには制限もないし、何の条件もない。
ありのままをみんなが出していて普通の自分でいられる。

そんなことを感じ取っていきます。

他社の方と交流できる機会も貴重でした。
「第一線の企業の経営者や幹部の方と一緒に他愛のない話をしたりできる。そういう場に触れていくうちに、自分の中の張りつめていたものが、ほぐれていきました。」

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